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豚インフルエンザについて~厚労省発表


豚インフルエンザについて~厚労省発表

厚生労働省は、2009年4月25・26日、豚インフルエンザ(ブタインフルエンザ)のメキシコおよび米国での発生状況、豚インフルエンザに関するQ&A、厚生労働省の対応等についての資料をホームページに掲載した。http://www.mhlw.go.jp/index.html

厚生労働省公表資料より抜粋
【メキシコ及び米国におけるインフルエンザ様疾患の発生状況について】2009.04.25
※WHOによる情報より
●メキシコ
・2009年3月18~4月23日までの間に、854例のインフルエンザ様症状のある患者が発生(死亡例59)。
・うち18例はカナダで、豚インフルエンザウイルス(H1N1亜型)と確認。12検体は米国で報告されている豚インフルエンザウイルス(H1N1亜型)と遺伝子学的に一致。

●米国
・7人の豚インフルエンザウイルス(H1N1)確定症例と9人の疑い例が見られた。
・確定症例7人も軽度のインフルエンザ様疾患で、死亡例報告はなし。

●厚生労働省の対応
・厚生労働省健康局に情報共有連絡室を立ち上げ、WHO等からの情報を収集し、収集した情報は迅速に提供。
・各自治体を通じ、医療機関に対して治療方法等の情報を提供。
・一般向けの電話相談窓口を設置。TEL 03-3501-9031


【ブタインフルエンザに関するQ&A(保健所用・暫定版)】2009.04.26
●基本情報
Q ブタインフルエンザとは何か?
A ブタインフルエンザは、A型インフルエンザによって起こる豚の呼吸器疾患。通常、ヒトには感染しない。しかし米国等では散発的にはブタインフルエンザのヒトへの感染が確認されており、米国疾病管理センター(CDC)は、2005年12月~2009年2月にかけては、12件のヒト感染事例を報告している。

Q ブタインフルエンザに罹患したヒトの事例は日本ではあったか?
A これまで日本で確認されたことはない。

Q ブタインフルエンザは何種類あるのか?
A 現時点では、H1N1、H1N2、H3N2、H3N1の4種類が豚から分離されている。最近、豚から分離されたウイルスの亜型のほとんどは、H1N1。

●医療関連
Q ブタインフルエンザが人に感染した場合、現れる症状は何か?
A 発熱、倦怠感、食欲不振、咳など、通常のインフルエンザ症状、また鼻水、咽頭痛、吐気、嘔吐や下痢などの症状を訴える患者もいる。

Q ブタインフルエンザの感染はどのように広がるのか?
A 従来の事例のほとんどは、感染した豚への直接接触によるものだったが、現在、ヒトからヒトへの感染が発生しているとすれば、通常のインフルエンザと同様に、咳やくしゃみによる飛沫感染、もしくは直接接触することによる感染と考えられる。

Q ブタインフルエンザの感染防止のためにN95マスクを購入するべきか?
A N95マスクの使い方には専門的知識とフィットテストなどの事前準備が必要なので、一般の方には不適切な防護具とされている。

Q ブタインフルエンザ用のワクチンはあるか?
A 現在、ヒトに有効なワクチンは開発されていない。また通常のインフルエンザワクチンは、ブタインフルエンザ予防には有効ではないと考えられている。