Home » 薬剤師とは » 薬剤師の将来

薬剤師の将来


薬剤師の将来 

薬剤師の将来は、今後大きく変化する可能性を含んでいる。

薬剤師の需給バランス

薬剤師の将来を考えるうえで影響が大きいのは需要と供給(需給)のバランスである。大学の薬学部の数は、2002年46校、定員数8110人だったのが、2007年には72校、定員13164人と急激に増加している。薬学4年制から6年制の移行に伴い、いったん新卒薬剤師は減るものの、初の6年制が卒業したあとは、毎年増加傾向にあると予測されている。しかし日本の人口は少子化の影響により今後減り続けるといわれ、人口に対する薬剤師数は将来余剰となる可能性が高い。

薬剤師の仕事

医師、看護師など医療資格者のほとんどが病院や診療所など医療機関で働いているのに対して、薬剤師の病院、診療所への就職は10%台である。薬剤師は他の医療資格者と違い活躍できる分野は広い。薬学、化学、生命科学の専門家として、治験、製薬企業、化学メーカー、化粧品メーカー、食品メーカーなど薬剤師の知識を生かせる仕事は数多くある。
将来は薬剤師の資格を使う仕事だけではなく、様々な分野で活躍するであろう。

臨床での薬剤師

病院などに勤める薬剤師は、医師が薬物治療をする場合、どういう薬を使ったらより効果が期待できるかなどを、医師にアドバイスを行っている。こうした高度な専門知識を求められる薬剤師が益々求められる。またリスク管理なども薬剤師に期待されている。

登録販売者制度

2008年から登録販売者という国家試験が創設された。これは一般用医薬品を第一類から第三類まで分けて、第ニ類および第三類のドラッグストアやコンビニで販売することができる資格である。第一類は薬剤師しか販売することはできない。
登録販売者の出現により、将来ドラッグストアの薬剤師は現在ほど必要ではなくなる可能性もある。